痴漢と教師と教え子さくら・・・3
2017/03/04
痴漢と教師と教え子さくら・・・3 now!
ある日の放課後。
霧島さくらは机とロッカーを往復していた。
カバンに入れていたはずの財布が見当たらない。
お金はたいした額ではないが、定期券や学生証も一緒だ。
特に定期券がなければ、家にも帰れない。
「霧島」
振り返ると、教室の入り口に高橋が立っていた。
またあの日の痴漢騒ぎを蒸し返すつもりかと、警戒心で表情が硬くなる。
「財布、なくしたろ?」
「えっ!?」
なんで知ってるの?
まさか・・・
「財布を拾ったって人から電話が来たぞ。ほら、コレ」
連絡先の書かれたメモを手渡される。
朝の電車で拾ったらしいが、忙しくて駅にも交番にも届けられなかったらしい。
「夕方5時過ぎには帰ってるらしいから取りに来てくれだとよ。最寄り駅までの電車賃は貸してやるよ」
「あ・・・ありがとうございました」
さくらはほっとしていた。
あの日のことは、忘れたい記憶だ。
誰にも穢されたことのない膣にパンティが食い込み、振り払おうと思ったときには痴漢の指も潜り込んでいた。
突然のことで恥ずかしく、身動きが取れなかったのをいいことに、痴漢の指先がいやらしく秘穴を蠢き、柔らかい肉壁をこすりあげられ、悦楽に支配されてしまったのだ。
痴漢なんて気持ち悪いって思っていたのに、あんなに気持ちよくなって・・・
意思とは無関係に、しとどに蜜をしたたらせてしまった屈辱を、誰にも知られたくない。
あれは、「なかったこと」なのだ。
もう忘れよう。
気がつけば、もう夕方5時を回っていた。
メモされた電話番号に連絡すると
「はい、沢城ひろこです」
少ししわがれた、年上の女性の声だった。
「はいはい。お財布は、確かにわたしがお預かりしていますよ。ごめんなさいね、足があまりよくないもんだから、取りに来てもらえるかしら」
女性だったことで、さくらは何の疑いももたず、そこへ向かうことにした。