玲奈の淡い恋。彼氏とはじめての海へ・・・6
2017/03/04
「いくぞ・・・」
ギラギラした目つきで、岸本が迫る。
彼にとっても、童貞卒業の記念すべき瞬間だ。
抑えきれない欲望とともに腰を突き出す。
「痛いっ!そこじゃないっ!」
「へ!?」
玲奈の悲鳴に、岸本は驚いて腰を引く。
まんこを凝視するのが恥ずかしく、ちんこの感覚を頼りに秘裂を探る。
柔らかく、熱い感触は、たしかにそこで間違いないはずだ。
彼は脂汗と冷や汗が噴出し、一気にパニックに陥った。
「・・・もっと、下だよ・・・」
「ここ?」
「もっと下・・・」
何度か先端で彼女の秘唇を突いたあと、焦れた玲奈がそっと彼氏の剛直に手を這わす。
暴発寸前だった彼のモノは、敏感な先端が繰り返し女の部分に触れて昂まっていたうえ、予期せぬ柔らかな彼女の手の感触で、ついに決壊してしまった。
「あぅっ・・・」
まだ挿入してもいないのに、童貞ちんぽはあっけなく射精してしまった。
「ひっ・・・!?」
秘部に熱い迸りを感じた玲奈は、中出しされたのかと慄く。
「ご・・・ごめん・・・まだ入れてないのに・・・」
挿入未遂でしょぼくれる彼氏を見て、玲奈は急にテンションが醒めてしまう。
急にこれまで感じていなかった平常心が戻ってくる。
何してるんだろう。
誰に見られるかわからないこんな場所で。
こんな海辺で、外で、全裸で。
こんな明るい場所で、人が来るかもしれないのに。
誰にも見せたことのない裸、見られちゃうかもしれないのに。
羞恥心が戻ってきた。
大慌てで水着を着けなおし、海へ飛び込む。
必死で股間についた彼の精液を洗い流す。
「あ・・・玲奈・・・?」
おろおろと声をかける岸本。
「もうやめる。私、帰る」
きっぱりとした拒絶の言葉。
失敗した情けなさや恥ずかしさで、彼氏は「もう一度」と言い出すことができなかった。
「やっぱり、嫌。ついてこないで」
セックスどころか、同行すら断られた岸本。
呆然と立ち尽くし、シャワールームへ走る玲奈を見送った。
結局、岸本は夕方誰もいなくなるまで待ち続け、彼女が一人で帰ったことに気付き、失意の中泣きそうになりながら一人で帰宅したんだった。
もともと、なんとなく始まった付き合いで、燃え上がるイベントなどもなかった二人にとって、このアクシデントは致命的だった。
玲奈は全裸を晒し、秘部まで見せてしまった羞恥と、自分の肉体に欲情し、巨乳だ巨乳だと連呼する彼氏の人間性を疑い、声をかけなくなった。
岸本も、挿入前に自滅した恥ずかしさと情けなさで、自分から電話をすることすらできなかった。
互いに話しかけることもできないまま、二人は自然消滅となってしまったのだった・・・
おわり